[要点整理] ・労働生産性=付加価値÷従業員数 ・労働生産性は売上総利益を付加価値とみなします。
労働生産性とは?
労働生産性というのは、付加価値を従業員数で割った指標です。従業員1人が新たに生み出した付加価値の金額が分析できます。
企業は材料等を加工して新しい製品をつくったり、新たなサービスを提供することで付加価値を生み出しています。 付加価値が高いということは、それだけ市場において、企業の商品やサービスが評価されていると考えられます。
この指標は、こういった評価を会社の規模に関係なく、その会社が生産性が高いのかどうかを分析するのに有効です。
この労働生産性を高めるには、マーケティングにより消費者ニーズによりあったものを提供していったり、ブランド力を高めることでより高く商品や製品を販売できるようにする必要があります。 また、設備投資を行ってコストダウンをはかるといったことも考えられます。
付加価値とは?
『付加価値』というのは、決算書に数値として載っているわけではないので、『?』と思われるかもしれません。 付加価値は企業が新たに生み出した価値ですから、そのデータを厳密に算出するのはなかなか難しいのです。
付加価値の計算方法としては、日銀の『加算方式』と、中小企業庁の『控除方式』があるのですが、実務上は簡便的に売上総利益を付加価値とみなして計算しています。 要するに、粗利益を付加価値とみなすわけですね。
▼ 関連トピック ・自己資本当期利益率(ROE)とは?
・一株当たり当期純利益(EPS)とは?
・配当利回り・配当性向とは?
・よい会社を見分ける方法
・自己資本比率とは?
・インタレスト・カバレッジ・レシオとは?
・株価純資産倍率(PBR)とは?
・オフ・バランスとは?
・会社の良し悪しを判断する比率
・資本調達のバランスを見る比率
・企業の財務安全性を分析する比率
・1株当たり純資産額(BPS)とは?
・株価収益率(PER)とは?
・労働生産性とは?
・連単倍率とは?
・有価証券報告書とは?
|