[要点整理] ・インタレスト・カバレッジ・レシオ=(営業利益+受取利息及び配当金)÷支払利息 ・インタレスト・カバレッジ・レシオは、企業の有利子負債の利払能力を表します。
インタレスト・カバレッジ・レシオとは?
インタレスト・カバレッジ・レシオというのは、営業利益に受取利息と受取配当金を足したものを支払利息割引料等で割ったもののことです。この指標から、営業利益が支払利息の何倍かということがわかりますので、企業の支払利息の支払能力を判断する際に利用します。
一般的には、金融機関(銀行等)が企業にお金を貸す際などに参考にする指標です。
企業としてはお金を借りたくても、営業利益を超える利息を払っていくことはできないと考えられますので、企業の金利負担を判断・分析する上でとても重要な指標といえます。
インタレスト・カバレッジ・レシオはどう読むの?
インタレスト・カバレッジ・レシオは、営業利益が支払利息の何倍かを見る指標です。 この倍率が『1』ということは、受取利息がない場合、営業利益と支払利息が等しいということがいえますので、追加の借入の余裕は全くないと考えてよいでしょう。
また、1倍を切っている場合は、現状では借入どころではなく利払すらできない状況といえます。
インタレスト・カバレッジ・レシオの倍率を上げるには、営業利益を上げる、すなわち業績を上げるのが一番ですが、遊休資産などを売却して借入金を返済することによっても、実質的にインタレスト・カバレッジ・レシオを上げることができます。
目安としては、10以上が理想的、1以下だと危険領域といった感じです。
▼ 関連トピック ・会社の良し悪しを判断する比率
・労働生産性とは?
・株価収益率(PER)とは?
・1株当たり純資産額(BPS)とは?
・よい会社を見分ける方法
・株価純資産倍率(PBR)とは?
・有価証券報告書とは?
・連単倍率とは?
・オフ・バランスとは?
・インタレスト・カバレッジ・レシオとは?
・企業の財務安全性を分析する比率
・自己資本比率とは?
・自己資本当期利益率(ROE)とは?
・資本調達のバランスを見る比率
・一株当たり当期純利益(EPS)とは?
・配当利回り・配当性向とは?
|