[要点整理] ・株価収益率(PER)=株価÷1株当たり当期純利益(EPS) ・株価収益率(PER)は、利益の面から株価が割高か割安かを判断する指標です。
株価収益率(PER)とは?
株価収益率(PER)は、今の株価が、1株当たり純利益の何倍まで買われているかを表す指標で、株価を1株当たり当期純利益で割って求めたものです。
株価収益率(PER)の倍率が高いということは、その会社の収益に対して株価が高い(=割高である)ということであり、株価収益率(PER)の倍率が低いということは、その会社の収益に対して株価が低い(=割安である)ということです。
株価収益率(PER)の注意点は?
株価収益率(PER)だけで株式投資をするのは危険です。
株価収益率(PER)は倍率によって表されますが、これはその会社の最終利益と株価との関係だけで判断しており、その会社の収益構造、自己資本、規模、1人当たりの生産性などが全く反映されていないからです。
最終利益に固定資産売却益など、本業とは関係のない臨時的な損益が多く含まれている場合には、誤った判断をしてしまうおそれがあります。
なので、株価収益率(PER)は、時系列で分析する場合や同業他社との比較をする際に利用する方がよいと思われます。
目安としては、株価収益率(PER)が50倍前後だと短期・長期的にもかなり成長が見込まれる、10倍前後だとマイナス成長あるいは低成長といったところです。
日本では、株価収益率(PER)は20倍前後といわれています。
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