[要点整理] ・損益計算書の利益が、本当に儲けになっているのかがわかります。 ・株式投資をしている方の場合は、粉飾決算が見抜けます。
キャッシュフロー計算書と損益計算書の利益との関係について
キャッシュフロー計算書は、その名前のとおり、現金の流れを表した書類です。
これを損益計算書との関係で見ると、損益計算書の利益が本当に現実の儲けになったかを表しているものということができます。 損益計算書の「利益」というのは、あくまでも計算上の数値ですから、それと同額の現金があるわけではありません。 利益の中には、実際に入金がなされたものもあるでしょうが、まだ入金されず、売掛金や受取手形とされたままのものも含まれているからです。
よって、企業にとって本当の儲けというのは、この利益が「現金」としての裏づけを得られたときに生じるものですから、そういう意味でキャッシュフロー計算書は、損益計算書の利益がどれだけ本当の意味での儲けになっているのかを判断することができる書類であるということができるのです。
キャッシュフロー計算書から粉飾決算を見抜く
前述したように、キャッシュフロー計算書は、損益計算書の利益と密接な関係にあります。
よって、粉飾決算をして利益を水増しした場合、確かに利益は増えたように見えるますが、キャッシュフロー計算書を見れば現金は増加していないので、そうした異常も発見されやすいということができます。
投資家の方はそういったところに注意して見てみるとよいと思います。
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