[要点整理] ・棚卸資産回転率=売上高÷棚卸資産 ・棚卸資産回転率は、棚卸資産がどれくらい効率的に販売されているかを見る指標です。
棚卸資産回転率とは?
棚卸資産回転率は、棚卸資産が効率的に利用されているかを見る指標です。仕入から代金の回収までの期間が短ければ、それだけお金の使い方としては効率的といえますので、この指標は高ければ高いほどよいということになります。
一般的にはあり得ませんが、棚卸資産回転率=0のときは、仕入と同時に売上が計上されているという状況を意味しますので、もっとも理想的な数値といえます。
棚卸資産回転率はどう読む?
棚卸資産回転率は、会社・業種によって在庫比率が異なりますので、数期を比較したり、同業他社比較により分析するようにしましょう。同業他社比較で1回転違うとかなりの差がついているはずです。
棚卸資産回転率が悪化してきていたら、不良在庫がないかを検証する必要があります。
また、売上が上昇している場合には、棚卸資産回転率が高くなり、異常が発見されにくくなっていますので要注意です。ちなみに、売上高が急上昇している場合は、棚卸資産も急上昇する傾向にあります。
決算書では、少しでも棚卸資産回転率が悪化していたら、必ず何か問題があるはずですので、資金繰り等も悪化していないかチェックするようにしましょう。
在庫の削減はどうしたいいの?
在庫の削減には、早めに売上の状況と予測をすることが必要不可欠です。これによって、在庫の数量を正確に把握し、在庫を持ちすぎないように注意しながら対応していくことです。
▼ 関連トピック ・資産の部について
・固定比率とは?
・負債の部・資本の部の分類は?
・引当金で会社の健全性を判断する
・棚卸資産回転率とは?
・固定資産長期適合率とは?
・貸借対照表を分類してみる
・固定資産の部はここを読む
・資産の部の分類について
・総資本増加率・自己資本増加率とは?
・自己資本回転率とは?
・流動資産の注意点
・流動資産はここを読む
・なぜ、1年以上現金化されない売掛金が流動資産なのか
・正味運転資本とは?
|