貸借対照表の読み方:サラリーマンの決算書ガイド
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資産の部について

[要点整理]
・資産の部には、「流動資産」「固定資産」「繰延資産」が表示されています。
・貸借対照表の左側は、資本の運用形態とも呼ばれています。




資産の部にはどのようなものが表示されるの?

貸借対照表の左側に表示されているのものが資産になりますが、ここには、現金・預金以外にも様々なものが記載されています。

たとえば、ツケで売って実際は後からお金を受け取る権利である「売掛金」や「受取手形」、また「建物」や「機械」は買ったときの値段で記載されています。

これらは一定のルールに従って、現金の代わりをなすという意味でまとめて「資産」と呼ばれています。

これらの資産は、1年以内に回収(現金化)できるかどうかで、「流動資産」と「固定資産」に分けられます。
ただし、1年基準には例外(正常営業循環基準といいます)があって、通常の営業活動から生じたものである「売掛金」等は回収までに1年以上かかるものであっても「流動資産」になりますので注意してください。

「流動資産」と「固定資産」で何がわかるの?

「流動資産」と「固定資産」を区分するルールというのは1年以内に現金化されるかどうかでした。

会社は経営活動において、例えば製品などでは一般的には、現金→仕入→加工→販売→回収→現金という循環を繰り返しているわけですが、このはじめの現金が再び回収されるまでのサイクルが短ければ短いほど再投資もたくさんできるわけです。

建物などは一度買ったら、その後売って現金化されるまでには相当の期間がかかるはずです。

このように考えると、資産の部を見るうえで「流動資産」をみることが大変重要だということがわかると思います。「流動資産」を見れば、現金化される資産がどれくらいあるのかを知ることができるのです。


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