[要点整理] ・両方を見ないと本当の会社の実力がわからないからです。 ・報告書としての重要な役割があるからです。
貸借対照表と損益計算書は、なぜ両方必要なのですか?
貸借対照表というのは、簡単に言うと左側が手許にある財産で、右側がその裏づけになっている表です。そして、損益計算書というのは、会社の収益力(簡単に言うと“儲ける力”)の表のことです。
なので、この両方を見ないと会社の本当の実力というのはわからないのです。
もう少し具体的には?
例えば、友人からお金を貸してくれといわれたときに、あなたはその友人のどこで判断してお金を貸しますか? もし、その友人が一流企業に勤めていて収入は多いのだけれど、実は浪費癖があって、しかも多額の借金があったらどうしますか?
収入が多いというだけでは、お金を貸すのはリスクがあると考えるのではないでしょうか。また、見た目には財産があるように見えても、本当にその裏づけがあることを確認しないとお金を貸すことはできないのではないでしょうか?
貸借対照表と損益計算書というと何となく難しく考えてしまいますが、要するにこういったことを見るために使うんですね。
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